≪5分野の関税死守要請 JA全中会長≫
全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章(ばんざい・あきら)会長(69)は24日、甘利明(あまり・あきら)TPP担当相と林芳正(はやし・よしまさ)農林水産相とそれぞれ面会し、日米首脳会談を前に、TPP交渉で重要農産品5分野の関税維持を求めた衆参両院の農林水産委員会の決議を守るよう改めて要請した。
万歳会長は、両大臣に対し「(コメの輸入枠拡大などの)報道で現場は非常に心配している。(国会の)決議をきちんと守っていただきたい」と要請した。これに対し甘利氏は「これからも日本の国益を踏まえ、衆参の農水委員会の決議をしっかり受け止めながら交渉をしていきます」と説明。林氏も「決議を守ったと評価してもらえるよう、全力を尽くす」と応じた。
会談後、万歳会長は記者団に、TPP交渉で日本が検討しているコメの輸入枠の拡大について「1万トンでも2万トンでも米価変動に影響する」と述べ、反対する姿勢を強調した。(SANKEI EXPRESS)