≪地方再生の夢 ボンネットバスに乗せて≫
また、当時の生活風景を体験できる「昭和の夢町三丁目館」や、懐かしいおもちゃやポスターなど約6万点の品々を楽しめる「駄菓子屋の夢博物館」も整備した。
目玉は、土日や祝日など不定期に、昔ながらのフォルムで走るいすゞ自動車の1957年式のボンネットバス「いすゞBX141」。エアコンはなく、木製の床だが、女性車掌が軽快なトークで盛り上げ、観光客に昭和の町を案内してくれる。
この郷愁を誘う町づくりは成功。2013年には37万人超が訪れ、見事な“復活劇”を果たした。
「観光まちづくり株式会社」の野田洋二社長(66)は「昭和の町の取り組みで、若い人の定住を促すような、のんびりとした地方の良さと経済が両立した街を目指したい」と話している。(文・写真:写真報道局 松本健吾/SANKEI EXPRESS)