「わぁ、新幹線だ、かっこいい!」。7日に行われた試乗会でJR金沢駅(金沢市)に入線した北陸新幹線に子供たちの歓声が響いた。試乗会に参加できたのは、倍率77倍という“狭いトンネル”をくぐり抜けた2800人。長野に向かうピカピカの車両に乗り込んだ人々の笑顔から、新幹線への期待の高さが伝わってきた。
新幹線、北陸へ。3月14日、長野-金沢間の開業で待望の超特急が北陸にやってくる。最速の「かがやき」は東京-金沢間を2時間28分で走り抜ける。山岳地帯が多く全区間の44%をトンネルというのも北陸新幹線ならでは。車窓から眺める立山連峰は絶景ポイントだ。
「和」を意識し空色、銅色、アイボリーホワイトの3色で構成された流線形のスピード感あふれる外観。
もちろん、車内も豪華な造りだ。1番の目玉は飛行機でいうファーストクラスの「グランクラス」。2人掛けと1人掛けの3席が6列並び、定員わずか18人。前後の間隔や座席の幅は、通常のグリーン車よりもさらに大幅なゆとりがある。シートは本革張りで、リクライニング角度は45度にも及ぶ。専任のアテンダントも乗車。すべてにおいて最高のおもてなしを提供する。