ローカル「水間鉄道」生き残りへあの手この手 市が肩入れする理由とは? (1/6ページ)

2014.12.28 17:15

経営難からの再生を目指す水間鉄道=大阪府貝塚市

経営難からの再生を目指す水間鉄道=大阪府貝塚市【拡大】

  • 利用者増に向けて発売された「プレミアム1dayチケット」
  • 水間鉄道再生のPTを統括する波多野真樹副市長

 大阪府貝塚市内を約5・5キロのルートで結ぶローカル鉄道・水間鉄道(貝塚駅-水間観音駅)。大正年間に営業を開始し、来年、開業90周年を迎える。水間観音への参詣手段としてにぎわったが、平成に入り、少子化による利用客減などで経営が悪化。会社更生法の適用を申請後、平成18年には新生会社としてスタートした。しかし、V字回復にはほど遠く、市は国土交通省出身者も加えたプロジェクトチーム(PT)を発足。ハムやカマボコ、酒、演歌歌手チケットも景品に加えたユニークな1日乗車券を発売するなど、経営難からの再生に向けて、あの手この手を次々と繰り出している。(吉村剛史)

 市職員も“販促”

 「みんなで乗って守ろう、5・5キロ」「お楽しみ抽選券とクリアファイルがついていますよ」

 11月1日。水間鉄道の1日乗り放題の乗車券「プレミアム1dayチケット」が発売された。

 貝塚駅や水間観音駅では、地元で開催されるウオークイベントに合わせ、特設ブースを設置。水間鉄道の職員に市職員も加わり、大々的な販売促進キャンペーンを展開した。

これとは別に、地元の特産品を景品とした抽選券も配布

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