水間鉄道では、電車の先頭に取り付ける円盤形ヘッドマークに、結婚や誕生祝いなどのメッセージを自由に書ける「オリジナルヘッドマーク」を1枚1万円で販売したり、枕木に10文字以内を記入できる枕木オーナー権(1件5000円、受け付け終了)を発売したりと知恵を絞っているが、経営環境は厳しいままだ。
そこで地元の市が支援に名乗りをあげた。
市をあげて支援
市では今年7月、水間鉄道の再生に向け、「水間鉄道活性化・再生プロジェクトチーム」(PT)を発足させた。
市が支援に乗り出さなければならない理由とは何か-。
「水間鉄道経営悪化の最大の要因はバブル経済に踊ったことだ」
国土交通省から市に出向し、PTを統括する波多野真樹副市長は、経営難に陥った水間鉄道自身の責任を指摘しながらも、こう説明する。