2015.3.16 09:10
10、11の両日、鳩山由紀夫元首相が、ロシアによって併合されたウクライナのクリミア自治共和国を訪問した。日本政府は、ロシアによるクリミア併合を認めていない。首相経験者である鳩山氏がクリミアを訪問し、現地で公職に就いている人々と会見することは、日本がクリミアに対するロシアの統治の合法性を認めることにつながりかねないので、外交的には好ましくない。しかし、鳩山氏はそのようなことは十分承知した上で独自外交を行っている。11日、クリミアで行われた記者会見で、鳩山氏はこう述べた。
日本政府の立場に沿わず
<鳩山氏は、今回の訪問が日本政府の立場に反するとして批判が出ていることについて、次のように答えた。
「日本政府は基本的に欧米とくに米国の意向を気にするものですから、クリミアの問題に関して欧米と同じ対応をするということで現在制裁を加えている立場にあります。その立場からすると、制裁をしている状況の中で、日本人がクリミアに行くのはけしからん、というふうに政府は思っているかもしれません。