≪昨年の傍受10事件、72人逮捕≫
法務省によると、通信傍受法に基づいて全国の警察が昨年1年間に捜査で電話の会話を傍受したのは10事件で、これまでに72人の逮捕につながった。傍受は計1万3778回。2000年8月の通信傍受法施行以降では、それぞれ計99事件、525人となった。法務省は捜査機関名や事件の詳細を明らかにしていない。
法務省によると、内訳は覚醒剤など薬物の密売・密輸が7事件、拳銃所持など銃刀法違反が3事件。銃刀法違反事件の逮捕者はゼロで、3事件とも通信傍受法が規定する最長(30日間)の傍受を実施していた。
裁判所の令状発付は計26件で、請求は全て認められていた。傍受したのは全て携帯電話の会話だった。
一方、13年の電話傍受で逮捕されたのは過去最多の117人で、このうち38人は14年になってから逮捕されていたことも判明した。38人のうち16人は銃刀法違反事件と組織的殺人未遂事件の逮捕者で、暴力団対策を強化したためとみられる。(SANKEI EXPRESS)