西アフリカ・ニジェールのマハマドゥ・イスフ大統領は17日、首都ニアメーで預言者ムハンマドの風刺画を掲載したフランスの週刊紙シャルリー・エブドへの抗議デモが暴徒化し、キリスト教会や飲食店が放火されて市民5人が死亡したと明らかにした。フランス公共ラジオなどが伝えた。風刺画抗議デモの死者は計10人になった。
ニジェールでは東部ザンデールで16日にシャルリー・エブドをめぐるデモで5人が死亡していた。
18日も野党勢力が抗議デモを呼び掛け、ニアメー中心部に約300人が集結。解散させようとした警官隊が催涙弾を発射し、再び混乱が広がっている。
イスフ大統領はテレビ演説で、風刺画に対して不快感を示す一方、「崇拝の場を略奪して汚し、キリスト教徒の同胞を殺害した者たちはイスラム教のことを何も理解していない」と述べ、暴徒化したデモ参加者を糾弾した。
17日はニアメーの他にも2カ所の町で抗議デモがあり、教会などが放火された。ニジェールでは人口約1780万人の約95%がイスラム教徒。(共同/SANKEI EXPRESS)