≪共産21議席「画期的」≫
共産党は選挙前の8議席から躍進し、21議席を得た。民主党など他の野党が伸び悩む中で、選挙区と比例代表を合わせて315人を擁立し、反自民党票の受け皿となって大幅に議席を伸ばした。沖縄1区で公認候補が勝利し、選挙区でも1996年以来18年ぶりとなる議席を獲得した。志位(しい)和夫委員長(60)は14日夜、党本部で記者会見し、躍進の流れを受けて「躍進が勝ち取れたと考える。沖縄1区での勝利はオール沖縄で戦ったたまものだ。画期的な勝利だ」と述べた。
共産党は選挙戦で、消費税率引き上げ中止や集団的自衛権行使容認の反対、原発即時ゼロなど「5つの転換」を訴えてきた。志位氏は「安倍晋三政権の暴走と正面から対決し、経済、外交で対案を示してきたことを評価いただけた」と語り、「自共対決」の構図が有権者に受け入れられたとの認識を強調した。
昨年6月の東京都議選と7月の参院選に続き、今回の衆院選でも大幅な議席増となり、志位氏は「公約実現のために力を尽くす。力を得た議員団が、衆参合わせて働きたい」と述べ、与党との対決路線を強める姿勢を鮮明にした。(SANKEI EXPRESS)