細野氏が「派閥」と位置づける「自誓会」は15日夜の会合で、代表選の対応を協議。前原氏の周辺も前原氏擁立を模索している。野党再編より党再建を重視する幹部の中には、岡田氏を推す動きも出ている。
今回の衆院選では、民主党前職の菅直人(かん・なおと)元首相(68)=東京18区=が前回に続き、比例代表で復活して最後の当選者となった。東京都府中市の選挙事務所に15日午前3時過ぎに姿を見せた菅氏は「小選挙区で議席を獲得できなかったことは私の努力不足だ。475番目の議席を入れていただいた」と言葉を詰まらせた。
≪渡辺喜美氏落選 崩れた「50年王国」≫
渡辺美智雄元副総理から父子50年続いた“渡辺王国”が瓦解(がかい)した。衆院選公示直前に解党したみんなの党の渡辺喜美(よしみ)元代表(62)=栃木3区=は無所属で立候補したが、選挙区で敗れ落選した。
渡辺氏は、15日午前、栃木県那須塩原市の後援会事務所で記者会見を開き、「党の分裂と8億円借り入れ問題で支持が離れていった」と敗戦の理由を話した。今後の活動については「家族や後援会の声を聞かないといけない」と述べ、新党構想に関しては「地域政党などとの連携も選択肢の一つとして検討していきたい」と語った。