≪自民、300議席超の勢い 民主は70議席台も 衆院選序盤情勢≫
産経新聞社は第47回衆院選(14日投開票)について序盤情勢を探った。自民党は選挙区、比例代表で優位に立ち、300議席超を獲得する勢い。これに対し、民主党は前回獲得の57議席から20議席程度の増加が見込まれるにとどまり、目標の100議席に届かない公算が大きい。野党にとって共闘の効果が出ていないのはまさに誤算。自民党が堅調なのは、その裏返しともいえる。
民主党や維新の党などの野党各党は、2012年の前回衆院選で共倒れが相次いだ反省から候補者調整を積極的に進めた。その結果、共産党を除き一本化できた選挙区は194。ただ、協力関係を徹底させている選挙区は少ない。
民主と維新ですみ分けしただけでなく、選挙協力も進めている宮城1、2区ですら、1区の民主党候補と2区の維新候補はそろって苦戦。共闘に消極的な次世代の党は宮城2区に候補を擁立している。
そもそも民主、維新、次世代、生活、社民の野党5党のいずれかの候補が競合する選挙区は62もある。ある選挙区では手を握り、別の選挙区では敵対関係とあっては、各党の政策を有権者に浸透させるのは困難といえる。