第47回衆院選は2日に公示される。与野党9党は14日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入り、安倍晋三首相(自民党総裁)の経済政策「アベノミクス」継続の是非のほか、安全保障政策や原発再稼働などをめぐり論戦を繰り広げる。小選挙区295、比例代表180の計475議席に対し、1150人超が立候補を予定している。2012年12月の前回選挙以来、2年ぶりの審判となる。
「1票の格差」是正のため、定数が5減る小選挙区の出馬予定者は約960人。自民党は公明党が擁立した9選挙区をのぞき、280人超を立てる。民主党は維新の党などと競合を避けるため、約180人にとどめた。維新は80程度、次世代の党は40弱、共産党は292人を擁立。生活の党は13人、社民党は18人を公認した。
比例代表の候補予定者は810人超。自民、民主両党などは1日に11ブロックごとの名簿順位を発表予定。新党改革は比例代表東京ブロックだけに候補者を立てる。
安倍首相は30日、横浜市での街頭演説で、消費税再増税の延期に触れ「国民に信を問わなければいけないと決断した。何としてもこの戦いを勝ち抜き、政策を前に進めたい」と訴えた。