第47回衆院選は14日、投票が行われ、即日開票される。自民党が衆院3分の2に当たる317議席を獲得するかどうかが注目され、消費税率10%への再引き上げ時期を先送りした安倍晋三首相(自民党総裁)が掲げる経済政策「アベノミクス」に対する評価が下される。同日深夜にも大勢が判明する見通しだ。
衆院選は、自民党が政権を奪還した2012年12月以来。今回は「一票の格差」是正のため選挙区定数が「0増5減」され、295選挙区と11ブロックの比例代表(180議席)を合わせて計475議席を争う。
1191人(重複立候補を除く)が立候補したが、前回の1504人に比べて大幅減となっている。
安倍首相は自民、公明両党で過半数(238議席)獲得を「勝敗ライン」に設定した。一方、民主党は3桁の議席回復を目標に、一部選挙区で候補者調整した維新の党などと協力して巻き返しを図ってきた。産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の終盤情勢分析では、参院で法案が否決されても衆院で再議決して可決するために必要な議席の3分の2を自公両党が獲得するのは確実で、焦点は自民単独で3分の2を握るかどうかに絞られている。