父親があの英国のカリスマ的ミュージシャン、フィル・コリンズ(63)と聞いて驚く読者も多いだろう。精悍(せいかん)な顔立ちの父親とは対照的に、次女のリリー・コリンズ(25)は、さながら愛らしいプリンセスといった面持ち。「グリム童話」を映画化した2012年「白雪姫と鏡の女王」(ターセム・シン監督)では主人公の白雪姫を好演、日本でのプレミア試写会で「人生を楽しむことを覚え、大人へと成長していく幸せを感じています」とお姫様モード全開のあいさつを披露してみせた。
そんなリリーが先日、幼なじみの男女の12年間に及ぶすれ違いの恋を描いた主演作「あと1センチの恋」(クリスティアン・ディッター監督)のプロモーションで2度目の来日を果たした。初めてシングルマザー役に挑戦したリリーは、「撮影当初はしっくりときませんでした。だから、私と母の関係を思い浮かべ、作品にそのまま映し出しました。私と母は恥ずかしいことでも何でも話し合える親友みたいな関係なんです。実年齢より上の女性を演じたことで『私にだって演技に幅があるんですよ』とアピールできました」と満足そうに語った。