これに対し、李秘書官ら大統領府側と鄭氏が「事実無根」として、世界日報側を名誉毀損で告訴していた。検察側はこの日、秘密の会合や大統領府秘書官らとの接触の有無などについて、鄭氏から事情を聴いた。
韓国メディアによると、大統領府に1970年代以降、出入りしていた牧師の崔太敏(チェ・テミン)氏の五女、スンシルさんと結婚(今年離婚)したことが鄭氏が大統領府と深く関わるきっかけになった。79年の朴正煕(チョンヒ)元大統領暗殺後、失意のうちに大統領府を後にした20代後半の朴大統領の話し相手になったのが、スンシルさんだったとされるからだ。
野党勢力は鄭氏について、朴大統領の実弟の朴志晩(チマン)氏や李秘書官とともに大統領府の人事などに介入していると批判してきた。ただ、実際にどう関与しているのか明らかでなかったため、鄭氏が李秘書官ら朴大統領の側近たちと月に2、3回密会し、国政に介入していたと具体的に報じた世界日報の記事は注目を集めた。