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【野口裕之の軍事情勢】第一次大戦、日本も欧州で闘っていた…日本人従軍看護婦の活躍 (1/5ページ)

2014.11.10 06:00

日中戦争の最中、万歳に送られて中国戦線に赴く従軍看護婦たち。その源流は第一次世界大戦時に欧州に派遣され、現地で激賞された「救護看護婦」だった=「明治100年の歴史」(講談社、提供写真)

日中戦争の最中、万歳に送られて中国戦線に赴く従軍看護婦たち。その源流は第一次世界大戦時に欧州に派遣され、現地で激賞された「救護看護婦」だった=「明治100年の歴史」(講談社、提供写真)【拡大】

 安倍晋三政権は女性活躍の場を増やそうとしている。女性活躍推進法案も審議入りしたが政策・法律整備だけでは効果は限定的だろう。女性に限らぬが、やっぱり使命感は尊い。手元に日本赤十字社熊本県支部編纂の《竹田ハツメ展 史料集》が有る。後に旧制熊本医科大学看護長となる竹田ハツメさん(1881~1973年)は第一次世界大戦(1914~18年)中、日赤熊本県支部から選ばれ、日赤創設以来初めて欧露に派遣される救護班の一員となる。第一次大戦は近代的兵器で鎧われた堅牢な野戦要塞と鉄道での物資・人員輸送により防御側有利→持久戦となり、武器弾薬の生産・補給施設など戦場外や、鉄道・船舶=民間人も使う輸送手段も標的と化した。従って軍人・軍属に民間を含めた死者は1700万前後、負傷者を加算すると3700万以上に達した。英国人ジャーナリストは戦場を「肉のミンチ調理器具」、野戦病院勤務の米国人看護婦は戦死傷者を「人間の残骸」とまで形容した。人類が経験したことのない国力を総動員した《総力戦》において、目を背けたくなる患者や血の臭いと闘った日本人看護婦の、強烈な使命感や職業意識は実に誇らしい。

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