もちろん前述のシングル、そしてライブの定番であるインディーズ時代の曲も入って、彼らの持つ要素を網羅している。アルバム1曲目は「嫌い」と連呼するとがったロックナンバーだが、「ライブで空気を一変させたい」という意気込みと同様、BKW(番狂わせ)ショーというこの作品で、これからのロックシーンをにぎわしてくれるに違いない。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)
■ジ・オーラル・シガレッツ 2010年に奈良で結成された4人組ロックバンド。同じ年に自主制作音源をリリースし、アグレッシブなライブパフォーマンスで、関西圏で知名度を高める。12年、音楽関係4社が合同で設立したMASH A&Rの第1回オーディションでグランプリを獲得。翌年インディーズ作品を発売。14年、メジャー1stシングル「起死回生STORY」をリリース。続いて行われた東名阪ツアーは全公演完売となった。
■ふじた・たくみ 1976年、東京都生まれ。ラジオ、テレビの音楽番組を中心に活動する傍ら、年間150本ほどライブに通う。現場主義の視点で音楽を紹介し続けている。