今や俳優としても活躍中の星野源とともに、ユニークなインストゥルメンタルバンド、SAKEROCKのトロンボーン奏者であるハマケンこと、浜野謙太を中心に2007年に結成されたのが7人組の「在日ファンク」である。
一度聴いたら忘れられないユニークな名前だが、そもそもファンクバンド、という存在も今の音楽シーンではなかなか目にしないだろう。手練のベテランミュージシャンというわけではなく、あくまで今の若い世代のミュージシャンを集めて結成されている。楽曲の特徴、そして浜野のステージパフォーマンスの動きは往年のジェイムス・ブラウンを思い起こさせる。
光沢のあるスーツを着込み、細かい足のステップを踏みながら高らかにシャウトをする姿は、分かる人にはもちろん伝わるが、イベントライブなどで他のアーティストを見に来ていたお客さんは度肝を抜かれ、ステージにくぎ付けになるはずだ。さらに歌詞と曲のテーマもユニークで、かつては「ダンボール肉まん」なる曲も存在している。前述の星野源同様、浜野も現在テレビ出演、メーンキャストとしての映画出演など、俳優としてのキャリアも目を見張るものがあるが、それとは一線を画すバンド活動でも、新作アルバムでメジャーデビューを果たした。