Czecho No Republicは、一見とっつきにくそうな名前とは裏腹に、ポップでカラフル、明るい雰囲気がとても印象的なバンドである。もともと男性4人組だったのだが、ギタリストが抜けた後、男性ギタリストに加え、女性コーラス&シンセサイザーが加入。男女5人組になった。それをきっかけにその音楽性がさらに多幸感あるものになり、ビジュアルのイメージも含めてバンドの方向性を決定づけたと感じた。7月16日にリリースされた新作アルバムは今までにも増して解放感があり、聴く人をハッピーにできる作品に仕上がっている。
今作の制作に当たって、フロントマン、ボーカル、ベースの武井優心(たけい・まさみ)は「今回の曲は全曲この5人でやるために作った曲なので5人がうまく機能できる音源になりました」と語っている。全員のエネルギーや持ち味が一つの作品になると、今までの作品よりも外に向いた方向性になるようだ。
今後は考え過ぎずに
アメリカのインディーズバンドのような、優しくも躍動感のあるバンドサウンドの音世界に日本語の歌詞が乗り、なじみやすいメロディーを男女の爽やかなボーカルとコーラスが引き立て、聴く者の耳を心地よくくすぐる。