振付師に挑戦して!
引退表明の日にテレビでもお伝えしたのですが、大ちゃんの演技の中で最も衝撃を受けたのは、2007~08年シーズンのショートプログラム「白鳥の湖」です。クラシック音楽の名曲をヒップホップ調で舞った演技は、まさにフィギュアスケートの域を超えていたと言っても過言ではありません。
そんな演技を生み出したのは、卓越したダンス力。小さいころから踊ることが大好きだった彼の真骨頂を見た思いでした。上半身と下半身をうまく連動させながら滑り、海外の会場でもいつも拍手喝采を浴びていました。
シーズン序盤のスケートアメリカで披露した姿をテレビで見たときは、「こんな演技ができるんだ」と全身に鳥肌が立ちました。
彼のステップをまねしたくて、映像を見返して何度も試みたのですが、体が振り付けに追いつきませんでした。氷を刻む華麗なステップで妖艶(ようえん)に舞う魅力的な姿は、女子の私から見ても「一番の見本」でした。