悩み抜いた末に出した注目の進退は、事実上の結論先延ばしだった。フィギュアスケート女子の浅田真央(23)=中京大=は5月19日、自らが出演するアイスショーの会見に出席し、「体も心も少しお休みすることにした」と語り、10月から始まる来季の休養を表明した。進退は「1年じっくりと考えたい」とし、復帰するのか、そのまま引退するかについて、「まだハーフハーフ(半々)」と、笑顔で答えた。
「シーズンが終わってからも、『自分はまだできるんじゃないか、いやできないんじゃないか』と悩む日々が続いた」
それでも結論は出せず、「何を目指していくのか、じっくり考える1年にしたい」と、揺れる心境を明かした。
浅田は昨年(2013年)4月、ソチ五輪シーズン限りで引退する考えを明らかにした。2010年バンクーバー五輪の銀メダルに悔し涙を流しソチを“集大成”と位置づけ、「ファンにもそういう中で一緒に応援してもらえればうれしい」と語っていた。