デザートはナンキンプリンと俵モナカの栗あん。裏ごししたナンキンに卵と牛乳を混ぜ合わせカラメルソースをかけた甘党メニューを口にすると、ホッと一息つける。
開業10年目。三島さんは「老舗料亭が多い中、創意工夫を凝らして見た目で四季が分かる料理を提供したい」と意欲を示す。支配人の前田裕代さんも「懐石というと敷居が高そうに思われがちですが、老若男女誰にでも気軽に味わってもらえる店作りを目指したいですね」と笑った。(文:巽尚之/撮影:恵守乾(えもり・かん)/SANKEI EXPRESS)
■桜鶴苑 京都市左京区南禅寺草川町55、(電)075・771・4111。営業時間はランチは午前11時~午後2時(ラストオーダー)、ディナーは予約制で午後5~9時(ラストオーダー)。夜の懐石コースは8000円(消費税、サービス料別)から。水曜定休だが観光シーズンには営業する。