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ともに生きる「花と人」 チームラボ、国東半島芸術祭に最新作 (2/3ページ)

2014.10.14 17:10

チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる-kunisaki_peninsula」。プログラムによって人の動きを読み取り壁一面に国東の花々が咲き乱れる=2014年10月3日、大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)

チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる-kunisaki_peninsula」。プログラムによって人の動きを読み取り壁一面に国東の花々が咲き乱れる=2014年10月3日、大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)【拡大】

  • 作品に映り込むチームラボの猪子(いのこ)寿之代表(右)と豊後高田市の永松博文市長=2014年10月3日、大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)
  • 川俣正氏(壇上)が手掛けた「説教壇」。かつて多くのキリシタンが暮らしていたこの地域に、過去と未来を繋ぐ建築物を生み出した=2014年10月3日、大分県国東市(日下紗代子撮影)
  • 岩陰の前で作品を説明する宮島達男氏。岩場に点々と光る「数字」が浮かび上がってくる=2014年10月3日、大分県国東市(日下紗代子撮影)
  • 大分県豊後高田市の真玉(またま)海岸

 国東半島の印象について猪子代表は「花の多さに驚いた」としたうえで、「人と自然との境界線があいまいで、人が手をかけ続けることで生態系が存在する、数少ない里山の一つ」と指摘した。「人と自然の距離感がとにかく気持ちよかった」とも。

 会場となった豊後高田市では2006年から耕作放棄地対策の一環として「花いっぱい運動」が始まり、菜の花、コスモス、ヒマワリなどが住民の手で植えられてきた。そして、花粉が飛ぶことで、人の手が入らない山にも花々が自生し、題名のように「コントロールできないけれども、共に生きてきた」わけだ。

 内覧会では永松博文(ひろふみ)市長が「とてもうれしい」と声を上げ、猪子代表と寄り添ってプロジェクターが投影する映像に入り込んで喜びを表現した。国東に住む人々の日常である「花いっぱい」が具現化した空間に、感極まったようだ。

 「秘境」の歴史・文化と出合う

 奥へ、奥へ。芸術祭では、山奥へつながる岩壁、花畑の中などに作品が置かれている。総合ディレクターを務める山出淳也氏は「アーティストが国東半島の歴史や文化と出合い、真正面から向き合うことで、ここでしか体験できない作品を生み出す」「訪れた人には自然を体感する装置になる」などと狙いを説明する。

ガイド:国東半島芸術祭

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