来年にはLINEもIPOに踏み切る可能性がある。LINEは9日、世界の登録者数が5億6000万人を超えたと発表、事業拡大を加速している。LINEは若い世代になじみが深く、新規投資を呼び込む効果も高いとみられる。
もっとも、「IPO株の値動きを左右するのは成長への期待」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)だ。上場時、すでに規模の大きな企業はその後、飛躍的に成長するという展望を描きにくい。
3月に上場したジャパンディスプレイの株価は低迷。すかいらーくも9日の終値は初値から4.8%下落した。今後の大型上場も、各社が投資家の納得できる成長シナリオを示せるかが重要になる。(高橋寛次、飯田耕司/SANKEI EXPRESS)
≪「3年で210店を新規出店」 すかいらーく谷社長≫
「8年で、ようやくここまで成長できた」。上場記念セレモニーの会場でファミリーレストラン「ガスト」などを3000店舗運営するすかいらーくの谷真(たに・まこと)社長はこう振り返った。