創立50周年を迎える下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパン(東京都中央区)。記念の年の新商品「天使のブラ(R) 極上の谷間」は好感度が高い女優、篠原涼子さんの話題のCMもあって前年比200%の売り上げを記録。9月4日に発売したアニバーサリーデザインも好調な売れ行きだ。女性の心をつかんだのは商品力だけではない。そこには「サービスリーダー」をめざし、売り場を含むあらゆる接点でお客さま本位を徹底する企業姿勢がある。
トリンプはインティメイトアパレルでは世界最大級の120カ国に販売拠点をもつグローバル企業。トリンプ・インターナショナル・ジャパンも今年10月10日で50周年。半世紀前のこの日は、東京オリンピックの開会式の日だった。いまや日本でも専業下着のトップブランドだが、最近は人口減少による市場全体の縮小にくわえ、ユニクロなど総合アパレルの進出もあって競争は厳しい。
このなかでトリンプは共通ビジョンとして「一人ひとりの自信を高める会社」を掲げる。女性にとって下着は自分に自信をつける一助になるものだ。これについて土居健人(どい・けんと)社長は「一人ひとりのお客さまの体形やスタイルにもっとも合った商品を選んでいただき、より美しくなることによって自信を得て、それで人生に前向きになっていただければ」と話す。