トリンプは日本では、直営店でのブランドであるアモスタイルとあわせて10代~30代前半ではトップの位置を確立しているが、50代以上の年齢層ではまだまだ開拓の余地がある。土居社長は「これから高齢化社会がさらに進む中でアクティブシニアのシェアをいかに高めるか。もうひとつは、ブラジャーですでに数量シェアは1位だが、これを金額ベースでも実現するため、プレミアム価格帯の商品に力を入れたい」と語る。
厳しい環境の中で課題をどう解決していくか。土居社長が強調するのが「真のお客さま視点で画期的な改革を次々に進めていく」ことだ。
「お客さまからのおほめの言葉で共通点をみてみると、売り場ではまず笑顔での接客、ついでこんな悩みまでていねいに聞いてもらって好感を持ったということがあります。お客さまのサイズや悩みを聞いてアドバイスするのは当然です。そこをさらに進めて、こんなことまではムリですよね、とあきらめているような悩みや要望まで聞くことが大切なのです。その潜在ニーズまで行き届くことが本当のサービスだと考えています」