「シリアで起きていることは米国の国益に関わると言い続けてきたが、わが党もホワイトハウスも多くの人が私の見解に同意しなかった」。ルビオ氏は議場での演説でこう語った。
米国社会の「二極化」がいわれて久しい。共和党支持者はより保守的、民主党支持者はよりリベラルな価値観を重視しているといわれ、両党は差別化を図りやすい移民制度改革、医療保険制度改革(オバマケア)などの社会政策に焦点を当てがちになる。ルビオ氏も移民制度改革を推進しようとしたとして保守派の批判を浴びた。
「外交政策は国内政策」。こう述べて国際情勢の安定が国益に直結すると説くルビオ氏。国防予算の拡充を求めるその主張が受け入れられるかは、米国がこれから内向きになるか否かを占う指標となるだけに、注目しておきたい。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)