≪モディ首相、随所で親日家ぶり発揮≫
来日中のインドのモディ首相は2日、民主、公明両党の党首との会談や講演をこなし、予定していた全日程を終えた。滞在中は、安倍晋三首相と3日間にわたり計7時間余も一緒に過ごし、日印の結びつきを強くアピールした。
民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)と会談したモディ氏は、自身の所属するインド人民党(BJP)が10年間の野党暮らしを経て与党に復帰したことを踏まえ「民主党は今は野党だが、将来の政権奪取に向けて頑張ってほしい」と激励した。公明党の山口那津男(なつお)代表(62)とは、両国の議員交流を促進することで一致した。
モディ氏の親日家ぶりは、迎賓館で1日夜に開かれた首相との夕食会のスピーチでも発揮された。
極東国際軍事裁判(東京裁判)で判事を務め、被告全員の無罪を訴えたパール判事の話題に触れ、「インド人が日本に来てパール判事の話をすると尊敬される。自慢できることだ。判事が東京裁判で果たした役割はわれわれも忘れていない」とその功績をたたえた。(SANKEI EXPRESS)