【国際情勢分析】
インド北東部アッサム州西部で今月(5月)、イスラム教徒住民が少数派民族ボド族に襲われる事件が発生し、これまでに40人以上が殺害された。現地では2012年夏にも両者が衝突し、100人余が死亡した。今回は、インドで投票が進められている総選挙をめぐる対立が原因とみられており、両者の和解への道はなお遠い。
イスラム教徒40人超殺害
インド・メディアによると、最初の襲撃があったのは今月(5月)1日夜で、アッサム州西部コクラジャルとバクサで武装集団が女性や子供を含むイスラム教徒数人を射殺。5月2日夜にもイスラム教徒12人の遺体が見つかり、民家が放火された。
その後も、7日に川で頭を撃たれた10歳の少女を含む5人の遺体が見つかり、死者は少なくとも41人に上っている。