今回の襲撃は、総選挙でイスラム教徒らがボド族候補に投票せず、別の独立系候補を支持したことにボド族住民が腹を立てたのが原因とみられ、現地の警察はボド族居住地域の解放を訴える反政府武装組織ボドランド民族民主戦線(NDFB)の仕業とにらんでいる。イスラム教徒側は、NDFBだけではなく、ボドランド地域評議会を主導する地域政党のボドランド人民戦線(BPF)が関与したと主張している。
首相候補にも怒りの矛先
今回被害に遭ったイスラム教住民グループは、村のボドランド地域自治地区からの分離や自衛のための武器の携行許可を求めていた。
イスラム教徒で作る全アッサム少数派学生連合の代表、アブドゥル・ラヒム・アハメドさん(23)は、産経新聞の電話取材に「われわれがボド族候補に投票しないのは最初から明らかなことだ。襲撃は愚かな行為であり、ボドランド地域評議会は解散すべきだ」と反発している。