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南スーダン 独立後も続く衝突 憎しみの連鎖が子供をむしばむ (3/5ページ)

2014.8.20 18:10

避難する途中で生まれた男の子を見守るお母さん。父親は殺された=2014年4月10日、南スーダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)

避難する途中で生まれた男の子を見守るお母さん。父親は殺された=2014年4月10日、南スーダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)【拡大】

  • 国連世界食糧計画(WFP)と協働で行った食糧配布の様子=2014年5月23日、南スーダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 家計を少しでも支えようと露店を開く子供たち=2014年5月30日、エチオピア・ガンベラ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • キャンプには、保護者を失った子供たちも多い。上の子が下の子の面倒を見る姿が良く見られる=2014年5月29日、エチオピア・ガンベラ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 土の上にテントを張り、避難生活を送る親子。足元は非常にぬかるんでいる=2014年7月9日、南スーダン・マラカル(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 国連の難民キャンプに逃れてきた子供たち。学校も遊ぶ場所もない=2014年7月9日、南スーダン・マラカル(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの中村ゆきさん(左から2人目)=2014年5月30日(本人提供)
  • エチオピア・ガンベラ、南スーダン・マラカル
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 アッパーナイル州は国の財源となる石油の産地であるため、南スーダン独立後も、スーダン政府(北)と国境線をめぐって衝突を繰り返している地域。昨年(2013年)12月の衝突以降、南スーダン政府軍と反政府軍との間で産油地の争奪戦が繰り広げられ、最も激しい地域となっている。

 6月に来日したトビー・ランザー国連南スーダン派遣団国連事務総長副代表はこう言う。「日本人が日本人としてワールドカップで自国チームを応援し熱くなるといったごく当たり前のことを、この若い国の国民は、まだ体験できていません。そのような大会に参加するチームを育成する環境がなく、大会に出場することもできず、自国チームを応援するチャンスさえない状態なのです」

 長期にわたる内戦で受けた心の傷は、国民国家としてのアイデンティティーが創出され、和平への願いと将来への希望のために結束していく過程で、整理されていく必要があった。南スーダンはその道のりを歩み始めたばかりだったが、昨年以降の政治闘争が、癒えつつあった心の傷を呼び覚まし、再び人々を戦闘へと駆り立ててしまった。

南スーダンの一部の地域 戦闘が完全に収まってはいない

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