中国は、国連が膨大な量の石油資源が埋蔵されている可能性を指摘した直後の1971年に突如として尖閣諸島の領有権を主張。92年にはその根拠となる領海法を制定した。90年代半ばから後半にかけてはわが国の警告を無視して尖閣諸島の領海などで海洋調査を強行している。
日中関係筋は、中国による防空識別圏設定や自衛隊機に対する戦闘機の異常接近も海空軍による軍事力優勢の確保としてとらえるべきだとしており、プロセスは第4段階から第5段階にさしかかっていると分析している。中国の脅威はすでに眼前に迫っているといっていいだろう。(笠原健/SANKEI EXPRESS)