サイトマップ RSS

経済圧力に勝機 オバマ外交正念場 (1/4ページ)

2014.4.1 11:30

ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。【拡大】

  • オランダ・ハーグ

 【アメリカを読む】

 国際社会に平和と協調を訴え続けてきたバラク・オバマ米大統領(52)の外交手法の成否が問われている。オバマ氏はロシアがウクライナ南部クリミア自治共和国の併合を強行するなか、十分な力を発揮できず、軍事力行使を「封印」するオバマ外交の消極性が国際情勢の混乱を招いているとの批判が勢いを増している。ただし現在の米国は軍事力を背景にした積極外交に転じる余力がないのも事実。オバマ氏は国際社会が一致してロシアに経済的な圧力をかけることに勝機を見いだし、オバマ外交の正しさを証明しようとしている。

 平和・協調と真逆の動き

 「世界はいつだって混沌(こんとん)としている」。オバマ氏は3月25日、核安全保障サミットが開かれたオランダのハーグでの記者会見で、思うにまかせない国際情勢への心情を吐露した。疲れのみえる表情は諦観も感じさせた。

 親露政権の崩壊でウクライナの混乱が加速するなか、オバマ氏は「軍事介入には代償が伴う」「ロシアの行動は国際法違反」と繰り返し、ウクライナの領土の一体性を守ろうとしてきた。しかしクリミアには「自警団」を名乗る部隊が展開され、住民投票では圧倒的多数がロシアへの編入を支持。ロシアはやすやすとクリミア併合を実現した。

米国 軍事介入の余力なし

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ