弱い自分を見せる
「この曲を発表したのは強いボーカリストになりたかったから。ステージで歌っている言葉が遠くにいる人に届かないと感じる瞬間があって、その見えない壁を壊せない自分に弱さを感じていた。ボイストレーニングの先生の死をきっかけに書いた、僕の歌の原点が詰まっている昔の曲なのに、自分で封印して目を背けていた。今も歌うたびに自分の弱い部分を全部見せている気がして視線が痛いけど、それが伝えることなのかなと、思っています」
アルバム『period』には「6次の隔たりという仮説」から生まれた「Six」をはじめ、“つながる”という言葉がキーワードとなり、「君の声で歌ってほしい」「君のための歌を歌うよ」といった“みんな”になる前の一人一人に届く歌を歌いたいという思いが込められている。