目が5つあれば、全員の演奏から一瞬も目を離さずにいられたのに。そんな思いにさせるほど、すご腕ミュージシャンたちの絶妙なアンサンブルによる演奏が展開された。
アトムス・フォー・ピース(以下AFP)は、当初はレディオヘッドのトム・ヨークが制作した全編エレクトロニックのソロ作品『イレイザー』をライブで具現するために結成されたバンドだった。しかし彼の頭脳から生まれた音楽を生演奏で肉付けするうちに、躍動するジャムセッションを軸に新たな楽曲も誕生し、『AMOK』というアルバムを完成させた。メンバーはトムの他にフリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ジョーイ・ワロンカー(ベック他)、ナイジェル・ゴドリッチ(プロデューサー/ウルトライスタ)、マウロ・レフォスコ(デヴィッド・バーン他)。フジロックフェスティバル’10年で1度来日したが、今回さらなるハイクオリティーなライブを展開した。