デビュー当時、胸の奥に抱えた誰にも言えないような痛みを赤裸々に歌い、若者の気持ちを代弁するR&Bシンガーとして人気を集めていた。しかし、「どんなに歌ってもファンとの間に壁があると感じていて、一緒につながっている感じになれなかったんですよね」と話す。
大好きなリアーナやスクリレックスを通してEDMに興味を持ち、「ジャンルが変わると、こんなに観客のスタンスが変わるんだ」と思い、自分なりのダンスミュージック「High Flying」を発表。そこから自身も変わった。
「前はマイナスなことはそのままにして、マイナスな言い方をしていたけど、前向きの曲を書いていくと、自然とプラス思考になりました」
楽しいだけでなく、ジェットコースターの中に一日の浮き沈みや人生の波も表現しながら、光(希望)へ向かっていくというコンセプトも良いのだろう。
「普通のコンサートの時よりも明らかに距離感は縮まってますね。照れながらだけど一緒に動いて笑顔になってくれるのがうれしいし、クラッカーを配ったら想像以上に喜んでくれる。私自身、MCの苦手意識も克服しながら、自分の限界にどんどん挑戦していきたいです」