2月9日投開票の東京都知事選について、産経新聞社は(2月)1、2両日に電話世論調査を実施し、取材も踏まえて情勢を分析した。元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏が優勢を保っており、元首相の細川護煕(もりひろ)氏と元日弁連会長の宇都宮健児氏が追う展開が続いている。元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏も支持を広げている。ただ、有権者の約3割がまだ投票先を決めておらず、情勢は流動的な面も残されている。
自民、公明両党が支援する舛添氏は、自民党支持層の約6割、公明党支持層の約8割を固めた。無党派層の約3割にも浸透している。前回調査(1月23、24両日実施)より細川、宇都宮、田母神各氏らとの差を広げており、勢いを増している。
細川氏は、勝手連的に支援する民主党支持層の約3割の支持を確保。結(ゆ)いの党と生活の党の各支持層の約4割に支持を広げている。共産、社民両党の推薦を受ける宇都宮氏は、共産党支持層の約6割、社民党支持層の半数近くを固めた。田母神氏は日本(にっぽん)維新の会や自民党の支持層の一部に浸透している。