安倍晋三首相は東京都知事選が告示された1月23日の未明、スイス・ダボスの地にいた。
「オリンピック・パラリンピックが、あと6年で東京に来ることも人々の心を明るくしました」
「2020年、東京で五輪選手たちが競い合う頃には、日本の電力市場は発送電を分離し、発電、小売りとも完全に競争的な市場になっています」
「2020年までに指導的地位にいる人の3割を女性にします」
「2020年までに対内直接投資を倍増させることが可能になります」
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)開会式で日本の首相として初めて行った基調講演。英語でスピーチした安倍首相の口からは「2020年」「五輪」の言葉が何度も飛び出した。
政権運営の柱
自らプレゼンテーションを行い、招致を勝ち取った東京五輪の成功に向けたステップが、政権運営の柱になると考えているからにほかならない。