ベイナー氏は9、10月の予算協議では、医療保険制度改革(オバマケア)の見直しを求める茶会への配慮の末、政府機関の運営に不可欠な暫定予算案に強硬に反対。その結果、政府機関閉鎖と共和党の支持率の低下を招いた。この日の記者会見では、茶会がこうした最中でも最後まで政府機関再開に反対し続けたことに触れ、「冗談を言うもんじゃないぞ!」と声を荒らげた。
政府機関閉鎖は11月上旬のバージニア州知事選で茶会の支持を受ける共和党候補が惜敗した一因にも挙げられただけに、ベイナー氏の怒りは頂点に達している様子だ。
茶会はかつて2010年11月の中間選挙でオバマ政権の経済政策に強く反発し、共和党大勝の追い風となった。しかし3年後の現在では、茶会の「不支持率」は56%まで跳ね上がっている。
このため共和党の復権を願う保守層の間では秋以降、茶会と共同歩調をとる共和党への苛立ちも高まっていた。オバマケアをめぐっても、ウェブサイトの障害や医療保険契約の見直しを迫られる加入者が続出しているといった欠陥を批判するばかりで、オバマケアが解決しようとする無保険者の問題などへの解決策を示せていないとの不満は強い。