民主党が共和党に追い上げを許した原因はオバマケアでの混乱だ。10月1日に政府が開設したウェブサイトのシステム障害は現在でも完全には解消されていないうえ、バラク・オバマ大統領(52)が繰り返し断言してきたオバマケアが実施された後でも「今の保険が好みならその契約を維持できる」との説明が不正確だったとの批判も噴出している。CNNの出口調査では、オバマケアに反対する投票者は全体の53%。このうち81%が共和党に投票した。
バージニア州知事選の結果は共和党には茶会との関係の見直しの必要性という課題を突きつける一方、民主党にはオバマケアの評判の悪さという不安を示す結果だったといえる。
至難の党内一致
一方、ニュージャージーでは共和党穏健派のクリスティー氏が得票率60%で、民主党のバーバラ・ブオノ州上院議員(60)に22ポイントの大差を付けて当選した。クリスティー氏は1年前のハリケーン被害の際の対応が評価されたほか、同性婚を容認するなど民主党などのリベラルな主張にも歩み寄る穏健な姿勢が好感され、共和党候補でありながら民主党の牙城であるニュージャージーで大勝を収めたかたちだ。