共和党から立候補したケン・クチネリ州司法長官(45)は妊娠中絶や同性婚などに批判的な立場をとり、米メディアからは「茶会の英雄」「茶会のお気に入り」と評されてきた。しかし選挙戦では民主党側から「女性や同性愛者の人権を尊重しない過激な主張をしている」などと攻撃された。CNNの出口調査によると、茶会の立場に否定的な投票者は全体の42%を占め、そのうち84%は民主党の対立候補、テリー・マコーリフ元民主党全国委員長(56)に投票した。
また共和党は連邦政府職員が多く住む大票田の州北部で民主党に圧倒された。茶会がオバマケアの見直しを強硬に求めて政府機関閉鎖の一因を作ったとの評価が定着していることも一因とみられ、茶会への配慮を重ねた共和党の戦術が裏目に出たかたちだ。
オバマケアに反発
ただし民主党もバージニアでの勝利を手放しで喜べるわけではない。事前の世論調査では民主党が共和党に7ポイントの差をつけていたが、実際には2.5ポイントしか差がない僅差での勝利だったからだ。