具体的にどの国が、どのレベルの代表団を派遣したのだろうか。
<中国はこの式典には高いレベルの代表団を送っていた。李源潮国家副主席が出席していたのだ。これは中国と北朝鮮の関係がある程度複雑化しているとはいえ、中国は以前と変らず北朝鮮を戦略的連合国とみなしており、少なくとも戦略的に重要な緩衝国ではあることの紛れもない証拠となっている。ロシアは朝鮮戦争に従軍したロシア人功労軍人による代表団を送った。
シリアの代表団の団長はアラブ社会主義党(バアス党)のアブドゥラ・アリ・アフマル副総書記が務めていた。シリアは昔から北朝鮮と近しい関係を維持している。現在、シリアは内戦状態にあり、政府は外国からの支援を、たとえそれが象徴的なものであっても、非常に必要としている。
かなり高いレベルの代表団を送ったのはイランだ。イランのイスラム民主主義と北朝鮮の独裁体制的なチュチェ思想(主体思想)の間には共通するものが多くあるとはいえないが、それでも両国は長年にわたる緊密な軍事技術協力関係を結んでいる。イランと北朝鮮のエンジニアが核プログラムに、長距離ミサイルの開発にともに携わるようになってすでに久しい。両国とも核ミサイルの盾は米国の攻撃から身を守るため、自分たちに必要なものだととらえている。これに関してはイランも北朝鮮もおそらく正しいだろう>