実際に新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を運営するi-plugが就活生に実施した「働き方」関する意識調査(2017年1月12日~18日)にも現れている。
学生が最も気にしているポイントとして「長時間労働やサービス残業があるか」(59.9%)、「ブラック企業かどうか」(56.5%)、「有休休暇が取得しやすいか」(46.2%)が上位を占めている(複数回答)。
自由回答ではこんな声が挙っている。
「仕事は賃金を得るための手段と考えたい。自分のプライベートや家族など、その他の生活を犠牲にして働くことは避けたい」
「近年、ブラック企業がマスメディアに取り上げられることが増え、自分自身の意識が根本的に変わった」
「生きるために仕事をしているのに死んでしまったら本末転倒」
こうした状況下で例年のように「残業や休日出勤ができますか?」と聞こうものなら、逆にこう質問攻めにされかねないだろう。
「1カ月の平均残業時間はどのくらいですか?」
「労働基準監督署の臨検や是正勧告を受けたことがありますか?」
だが、実際は冒頭で報告したように、3分の1以上の企業がこの“炎上”必至の質問にトライしているというわけである。
(溝上憲文=文)(PRESIDENT Online)