「ずっと言ってますよ、プリウスはカッコ悪い」 豊田章男社長のクルマづくり (1/5ページ)

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豊田章男社長インタビュー【前編】

 プリウスPHV試乗会に、サプライズで現れたトヨタ自動車の豊田章男社長。突然始まったインタビューの場で、巨大自動車メーカーの長はきわめて率直に、7カンパニー制の狙い、人事評価の仕方など「トヨタを変える」想いを語った。

 8月26日、トヨタは新型プリウスPHVの先行試乗会を袖ケ浦フォレストレースウェイで開催した。この試乗会にサプライズで現れたのがトヨタ自動車の豊田章男社長。サーキットのミーティングルームで突然の囲み会見となった。

 臨席したのは、プリウスPHVの開発責任者と、状況をよく知る少数のジャーナリストのみ。雑談的な気楽さもあって、豊田社長の言葉は公式なインタビューとは異なりポイントポイントだけを簡潔に語るものだった。本記事では、背景を補いながら豊田章男氏の話した内容をご紹介する。

 7カンパニー制の狙い

 トヨタは2016年5月2日に、トヨタを「先進技術開発カンパニー」「トヨタコンパクトカーカンパニー」「ミッドサイズヴィークルカンパニー」「CVカンパニー」「レクサスインターナショナルカンパニー」「パワートレーンカンパニー」「コネクティッドカンパニー」という7つのカンパニーに分ける大規模な組織改革を発表した。各カンパニーにはそれぞれ責任と権限を持つプレジデントを置き、企画から生産までの一気通貫を目指す。豊田社長はこの改革の狙いについてこうコメントした。

「1000万台の規模になれば、新しい形が求められるのです」