乳幼児は、体に必要な炭水化物やタンパク質には、「甘味」や「うまみ」があるので好む一方、酸味は「腐っている」、苦味は「毒」と感じてしまう。色味も好き嫌いに関わっており、緑や黒の食材を嫌う傾向にある。また、のみ込みにくいパサパサしたものも苦手という。
「トマトは、酸味の強い種の部分が苦手なことが多い。セロリやピーマンの苦味やえぐみも嫌われます」と太田さん。
では、野菜嫌いを解消するのには、どうしたら良いのか。
「食感や味など苦手な理由を解消するように調理すると食べやすくなります」と話すのは、日本野菜ソムリエ協会認定の野菜ソムリエ、福島玲子さんだ。
トマトには蜂蜜をかけると酸味が和らぐ。ナスの軟らかい食感が苦手なら縦に薄く切り、チーズを載せて焼くと、パリッとした食感とチーズの濃厚な味わいで食べやすくなる。
野菜嫌いに対応した食材のセットも登場している。