「日本はトイレもゴミ箱も少ない」!?
桜の季節の4月には、多くの観光客が訪れる奈良(26年は約415万人)。「ホテルフジタ奈良」(奈良市)では今春、「花見文化を外国人のお客さまに正しく伝えたい」と、英語と中国語で花見の文化やマナーを説明したリーフレットを配布している。
リーフレットでは、花見を「日本の風物詩」とし、「飲酒禁止でないか確認すること。飲み過ぎ、騒ぎ過ぎに注意すること」「場所取りは必要最小限に」「写真撮影時は桜の枝を引っ張ったり、折ったりしない」「ゴミは持ち帰るか、分別して所定の場所に廃棄する」といったマナーを、イラスト付きで説明。トイレの問題についても、「トイレ以外の場所で用を足さない。トイレットペーパーは持ち帰らない」と明記している。
リーフレットを見たフランス人のティム・ケリーさん(34)は「なぜその行為が禁止されているのか理由が明記され、イラストもあり分かりやすい」と評価。一方、内モンゴル出身で現在は日本に留学中の苑白露さん(26)は「日本は花見の名所に限らずゴミ箱が少ない。持ち帰らないといけないのは結構大変」と不満顔。「トイレも少なくて、いつも並んでいる」と話した。