だが、昨シーズンは「桜の枝を折る」「トイレで用を足さない」「ゴミをポイ捨てする」といった迷惑行為が指摘され、中国人観光客を迎えた地域や自治体がその対処に追われたケースも目立った。こうした事態を受け、中国大使館は今年の花見シーズンを前にした3月24日、「花見に関する注意事項」を日本を訪れる中国人向けに発表した。
そこでは日本の花見文化を紹介したうえで、「旅行客は他人の『領地』に踏み入らないこと」「日本人のように楽しみたいなら、適切な場所にシートを敷き、大声で騒がないこと」など、マナー順守を強調。他にも「桜の枝を折ったり、樹を揺らして花びらを落とそうとしない」、「写真撮影は現地の法律に従い、私有地などに立ち入らないこと」、「ゴミは指定の場所に捨てるか、持ち帰ること」と、細部にわたって注意を呼びかけている。
「日本人は中国の桜を羨ましがり、花見文化を持ち帰った」
そんな中国で、最近喧伝(けんでん)されているのが「花見の起源は中国」説だ。