日本政府観光局によると、平成27年に日本を訪れた外国人客は過去最高の約1973万人。最も多い中国人客は約499万人で、4月の花見シーズンは前年同月比2倍超の約40万人だった。同年、大阪を訪れた中国人客は過去最多の約272万人で、大阪城公園は屈指の人気スポットだ。
ただ、桜の木を傷つけるなどのトラブルは後を絶たない。爆買い需要を取り込もうと熱心に売り込む露店がある一方、試食をせがまれるなどするため困惑している売店も少なくない。
中国大使館が注意
こうした現状に中国も神経をとがらせているのか、中国大使館(東京)は3月下旬、訪日する中国人向けに「花見に関する注意事項」を初めて発表した。
「桜の枝を折ったり、樹を揺らして花びらを落とそうとしない」「ゴミは指定の場所に捨てるか、持ち帰ること」「日本人のように楽しみたいなら、適切な場所にシートを敷き、大声で騒がないこと」…。