近の鶏卵は、脱気水装置を活用した新たな養鶏方法を採用。養鶏に使われる飼育水に脱気水を与えたところ、ニワトリの血中LDL(悪玉)コレステロールが低減されることが発見された。
そのニワトリが産んだ卵を4カ月にわたって調査したところ、通常の飼育水を摂取した場合に比べて、約20%もコレステロール値が低減されることが確認されたという。
鶏卵のほかにも、市場投入に向けて開発中の食材も少なくない。
生物理工学部の泉秀実教授を中心としたメンバーによるプロジェクトチームは、酵素で皮をむいたミニ柿「ベビーパーシモン」を開発している。「酵素剥離(はくり)」という技術で皮をむいているため、「衛生面に優れている」(関係者)といい、小さな子供でも安心して食べることができる。