初めて指輪をつけた感動はどこへいったのか。
ヒトミさんが結婚指輪をつけるのは、夫との外出時、つけるよう求められたときと、結婚記念日くらいだという。
「夫は寝るときも欠かさずつける派で、私にもつけることを強要するんですよ。つけたいなら自分だけ勝手につければいいのに、つけたくない人にまで価値観を押しつけないでほしいですね」
指輪が夫婦の関係をぎくしゃくさせている模様だ。ちなみに、夫の指輪は使用感でくすみ始めてきたが、ヒトミさんの指輪はピカピカのままだという。
結婚3年目のリカさん(34歳・主婦)は「デザインが気に入らないから」と話す。聞けば、指輪を買うとき夫に遠慮して安価なものを選び、「ママ友が素敵な指輪をつけてるのを見て恥ずかしくなった」とか。
「ほぼ四六時中」装着する男性が増えている
最後に、結婚8年目のミカさん(40歳・プログラマー)の理由。
「面倒だからです。手を洗った後にリングの隙間に水が入り、そのつどリングを外してから手を拭く必要がありますから。それに、指輪は単なるアクセサリーという感覚が強く、夫婦の絆とか社会的に何かをアピールするツールという意識はほとんどありません。逆に男で結婚指輪をしていると無性に『自意識過剰か?』と思いますね。昔の男は指輪なんかしていなかったと思うんですよね」